考える会からのアンケート
お詫びと訂正
- 2016/2/29 17:14: 質問1と質問2の,単一選択と複数選択を逆にしていました
(本来の意図は質問1は単一選択,質問2は任意個選択です).
これ以前にお答えの方には申し訳ありません.
- 2016/2/29 17:14: 研究会は予稿集を出していないというのは誤りです.
査読なしの研究会でも,多くは出版物を刊行し,
少なくとも同一論文の再投稿を認めておりませんので,
予稿集はありとみなせます.お詫びして訂正いたします.
- 以上の訂正を行った時点での回答数は3でした.
-
以上により自分の回答が変わるとお考えの場合,再投稿をおねがいします.
どの形態の学会が良いとおもいますか?
以下のフォームで,「もし今後,新しい会議を立ち上げるとしたら,以下の形態のどれが一番いいとおもいますか?」
という質問,および関連するいくつかの質問にお応え下さい.
大学教員,研究機関の研究者,学生,あらゆる層の方々からの意見をたくさん募集します.
締め切りはありませんが,
第一回会合の一日前: 3/21(月) 23:59
までにいただけると幸いです.
質問の背景・予備知識
形態には様々なものが考えられます.ここでは考えても意味がないものを除き,
あらゆる可能性を分類しています.型にはめるという意図ではなく,
いくつもの軸が(実はある程度独立しして)存在しているということを頭に入れていただくために,
あえて多くの選択肢を示します.
考えられる学会の形態分類
記号 | 国際committee | 投稿は英語のみ | 査読 | 予稿集出版 | 備考 |
nnnn | no | no | no | no |
|
nnny | no | no | no | yes | 多くの研究会 |
nnyn | no | no | yes | no |
|
nnyy | no | no | yes | yes | SACSIS |
nynn | no | yes | no | no | |
nyny | no | yes | no | yes |
|
nyyn | no | yes | yes | no | ACSI |
nyyy | no | yes | yes | yes |
|
yyyy | yes | yes | yes | yes | フル国際会議 |
各言葉の厳密な定義を述べます.
- 予稿集出版: 文字通りの意味になりますが,実質的には,
そこでの発表が「既発表」とみなされ,同じ内容で他の学会へ投稿することは無理
になることを意味しています.業界の一般的な通念としては,予稿集を発表しなければ,同じ内容を別の学会へ投稿できます.例えばACMのPolicy on Prior Publication and Simultaneous Submissionsには,
Issuing the paper as a technical report, posting the paper on a web site, or presenting the paper at a workshop or conference that does not publish formally reviewed proceedings does not disqualify it from appearing in an ACM publication.
とあります.つまり,「予稿集を出版しない」会議とは,その会議に出した論文をそのままACMの会議に出せることを意味しています.厳密に言えばこれが許されるかどうかは,2回目の投稿を受け付ける会議(ここではACM)のポリシーに由るわけですが,「予稿集を出版しなければOK」というのは業界の通念としても,研究者倫理的な観点(業績の二重カウントをしない)からも受け入れられているものと思われます.
- 査読: 文字通りの意味です.査読をするイコール既発表になるという意味ではないことに注意して下さい.査読をすると,査読者を割り当てる,採択会議をするなど,学会としての運営コストは上がりますが,一般的に多くの著者にとっては有益だと思われます.
- 投稿は英語のみ: 文字通りの意味です.なおこれとは理論的には直交した軸として口頭発表を英語のみにするか否かという軸が有りますが,選択肢を増やし過ぎないために,表には含めていません.ここがyesであっても,口頭発表はどちらの形態もあり得るとお考え下さい.
- 国際committee:
これは形式的には,プログラム委員会に日本人以外を入れることを意味しています.つまりは「フルスペックの国際会議」を意味します.したがってその運営,アナウンス,その他全てが英語で行われます.投稿,発表全てが英語になるのはもちろん,投稿も,極力広く世界から募集する形式になります.
これまでに聞かれた誤解
答えにbiasを加えることは避けなくてはなりませんが,
これまでに寄せられた疑問の中で,ここで答えておくと良いと思われる点について述べておきます.
- Q: 既発表でないということは,その論文をreferすることもできないので,「予稿集を発表しない」という形態は実質的にはありえないのではないか?
A: 既発表でないドキュメントをreferすることができない,というのは誤解です.
例えばプレプリントサーバ arxiv.org にアップした論文をreferすることはできます.
それはarxiv.orgのドキュメントが「容易に入手可能」であるからだ,という考え方があるかも知れませんが,
それは参照するためのrequirementではありません.例えば究極的には,"personal communication"
をreferすることもあるくらいですから,出版がreferするための必要条件だというのは誤解です.
ドキュメントであれば,著者のホームページ等から入手可能にしておくことも可能でしょう.
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