第1回「考える会」議事録(2016/03/22 開催分)

参加者:

三輪忍(電通大),片桐孝洋(東大),岩下武史(北大),山田裕(東芝),鯉渕道紘(NII),大島聡(東大),中田尚(東大),滝澤寛之(東北大),田浦健次朗(東大),山田浩史(農工大),南出靖彦(東工大),井上こうじ(九大),中田秀基(産総研),高野了成(産総研),遠藤敏夫(東工大),入江英嗣(東大),八杉昌宏(九工大),光来健一(九工大)

田浦議題提示と挨拶

ポジショントーク

発表スライドはHPにあり

岩下

片桐

鯉渕

三輪

田浦

南出

アンケート結果

フリー議論

中田: DEIM, DICOMO, 隣の芝生は青いのかも知れないが非常に盛り上がっていて,若い人が多い.SWoPPが高齢化しているのと対象的.SWoPPが若い人の交流の場になっていない気がする.

入江: DICOMOは割りと柔らかい.SWoPPでやったら怒られるようなものもある.

中田: HPCとか,PROとか殺伐としている気がする.

大島: (聴きとり不能)

中田: 若い女性が多いのも雰囲気に影響を与えている

田浦: SWoPPが高齢化しているのは同意

???: 間口を広げるような方策が必要では

田浦: SWoPPの中でもOSとかは少し若い.HPCは際立って高齢化している.

五島: CANDARの雰囲気について.SACSISとかはPCなんかもしっかりしている一方,形式にこだわる雰囲気.CANDARはもう少し緩いので,それを良しとしない人もいるかも.

田浦: CANDARのセッションの雰囲気は? 盛り上がり度?

五島: SWoPPよりも少し寂しいくらいの感じ

中田: CANDARはSCとかぶっているのでは?

鯉渕: いえ,Microとかぶっていた.以降はSC, Microとかぶらないようにする

岩下: CANDARが先行する中で,同じくらい広いカバレッジの国際学会を新たに立ち上げるのは辛い


鯉渕: CANDARに一つトラックを作り,TPCを好きにしていいんだから乗ればいいのでは?

津邑: 採択論文を決めるところでトラックの権限が少なかった印象

五島: OCとPCがきっちり分離していない

鯉渕: 採択率33%で当落線が決まる.各トラックで33%取るように,というふうになる.それに反するときは相談しないといけない

津邑: そのへんでTPCの権限がないのが不安材料

鯉渕: でもフルペーパ90本集まるのは相当なこと.別の会議をするくらいならこれにくっついた方がいい

岩下: 既に人レベルでは入っている

田浦: まとめるとCANDARに集団で入っていくことへの躊躇は,運営が緩いこと,PC, OCあたりの権限がはっきりしていないこと(SACSIS的な意味でのrigourがないこと)かと思われますが

鯉渕: そのへんも大いに相談の余地があるところなので相談してほしい.

田浦: SACSISが果たしていたcommunityの連携と同じものがCANDARでできるか

鯉渕: SACSIS並のものは難しいかもしれない.教育面での貢献と,オーガナイズを軽くする.

田浦: SACSISくらいのまとまり,分野はいわゆるシステム系で,査読で,ある一定のクオリティが保たれていて,という形式が失われることで,なにか失われることがないか(漠然と)心配

五島: CANDARの査読はややクオリティが低いことがある.人間の集合は対して変わっていないはずなのに,書かれている査読のクオリティは,えっ,ということがある.


田浦: (まとめ) CANDAR連携については,当然可能性として残す.一方CANDARは今でも人レベルでは協力している人もいる.ので,それとは並行して,国内の会議についても検討していこうと思います.そこで基本の質問として,SACSISなみの連携を頑張って維持していくことは大事か,というのはどうでしょうか?

五島: 頑張って維持していくべきだとおもう.となりで別分野のセッションが行われている,そのタイトルを見ているだけでもわかることはある.

田浦: おとなりでたまたま別分野の会議がやっているという以上の連携は必要,ということ?

五島: そう.そうしないとそれぞれがめちゃくちゃ狭くなる.何が効いているのかを言うのは難しいが,そうすることで色々わかることがあるとおもう

高野: 一方南出さんの話とかを聞いているとある程度フォーカスすると成功するようにも見える.システムソフト全体となると,大スコープになりがち.どういう風にやればいいのか,結論はわかりませんが.

田浦: 国際化するならフォーカスした会議,という法則があるとおもう.日本国内だと,フォーカスしても人はあつまらない.分野を広げすぎると,国際化で成功するイメージが湧きにくい.


八杉: DICOMOの話が出ていたが,1ページ概要を出してCRは予稿集出しているということか?

中田: 事後に出る.

八杉: 出た論文の位置づけは? 既発表になるかというあたりは? 査読はしてないので大丈夫とか?

中田: 理論的には既発表になるとおもう.実際の所あまり気にしていない.

田浦: どういう形でCR出してる?

中田: 4ページ.シンポジウム報告書みたいな.でもみんな気にせずその後に出している.昔のSACSISみたいな感じ

田浦: 一応これまでを整理.国際会議に合流という話.一方,合流は個人レベルでできるので,それとは別にたてるみたいな話もありうる.(1) SACSIS風(レベルを保つという雰囲気),(2)ACSI風(DICOM/DEIM風; 入りやすくする),(3) (最初は寒い)国際会議

八杉: ACSIの2016に既発表論文紹介を入れた.PPLカテゴリ2みたいの.既発表セッションみたいのは新しく作るやつじゃないとやりにくい.

岩下: ACSIはチュートリアルがよかった.アンケートでも評判が良かった.

五島: nnyn (ACSI + 日本語)のやつはあっていいとおもう.国際会議はCANDARに任せ,国内ではnnyn形式を作ると良いのでは

田浦: CANDARについては次回より突っ込んだ相談をしていくということにして,継続審議していく.


片桐: CANDARのような位置づけの会議は本当にいいのだろうか?

鯉渕: メインセッションのクオリティはよい.救っているのはワークショップ

片桐: それがいいのかというのが気になっている

五島: 学生にも色々な人がいる


岩下: ACSI + 日本語見たいのができたら研究会として入っていくことになると思うが,CANDARについては研究会としてコミットしてくのはそういう雰囲気にならない可能性がある

中田: CANDARについては研究会として固まって入らなくてもいい,という方向性でいいのでは

田浦: CANDARとの関わり方は二つある.集団でアクションを起こさないという可能性もある.集団で入って,こうして下さいという入り方もある.それはここで議論すべき.何かこう変えて欲しいというのがあるのであれば,研究会ごとに勝手にというよりはここで方向性を決めたほうがいい.

五島: この二人の議論の仕方はCANDARとあわない気がする.ちゃんとしようとしている.CANDARに入るときはあまりきっちりこうしようと思わない方がいい.要望の整理とかしたら入りにくくなる

鯉渕: 詳しいことは中野先生と直接話したほうがいい


田浦: CANDARについては方向性としてはある.懸念もあるのでそれは整理しながら継続議論する.一方,ACSI+日本語路線(PPL路線)は別途立てていくということでいいのか.それをやると盛り上がるというのは大丈夫なのか?

岩下: 今のACSIより増えるのはいいのでは?

田浦: ACSIの不人気は,英語のせいなのか,業績にならないからなのか?

八杉: 英語のせいだとおもう

遠藤: 後者のせいだとおもう

八杉: 「英語で書くなら」国際会議に書くよという意見が多かったという印象

大島: ACS論文の査読はやたらと細かいというのはご存知ですよね? ACSIの英語に対してそこまで出るかというとそんなことはない. ACSIの英語に対してそのくらい細かい査読がつけばincentiveあがるのでは?

田浦: 遠藤さんは,publicationにならないからACSIには出ないという意見?

遠藤: はい.自分のまわりでは

田浦: だったらなぜ研究会に出す?

岩下: やっぱり英語で「かつ」publicationにならないというの大きいのでは?

岩下: 二重投稿問題について.気にするのは後で投稿された学会の方なので,ACSIの側がお墨付きを与えるのは難しい.先に出した場合に二重投稿扱いされないかが心配.

田浦: 自分の見た範囲ではそれは気にしすぎではないかとおもう.ACMのポリシーでも,予稿集無ければOKと書いてある.

鯉渕: 特許については発表したら公知になるので問題がある.

田浦: それはそうだがそれは研究会でも同じ

五島: 二重投稿云々はACSIに出さないというのが先にありきで言っている理由に過ぎない

田浦: ACSIに出さない数々の理由をこれまで聞いた.ACSIに固有の理由でない理由が非常に多かった.

遠藤: 必死に論文書いて闇に消えるのが嫌だからでは?

田浦: 研究会は闇ではないと?

... 議論発散 ...


田浦: 時間なのでまとめます.CANDARとの協力路線は今後つめていく.大きく入って変えてもらうという方向性か,各人が入っていくという方向性化.もうひとつはnnyn (日本語OK; 査読あり; 予稿集なし)路線を検討していく.

五島: 後者の形式でアーキテクチャからは集まるとおもう

田浦: nnyn形式で「書いた論文が闇に消えていくこと」に関する懸念というのはある.

田浦: 独自国際会議についてはあまり深入りできなかったが位置づけ,狙うスペースがもう少し定まらないと進まないというのがある.ふわっとしたものは難しいのでは.

次回はだいたい一ヶ月後